社員インタビュー

「相手の立場に立って想像力を働かせる」MRで身に着けたスキルは今もマーケティングの仕事で活きています 

オンコロジー事業本部 乳癌ブランドチーム 山口 祐里瑛

山口 祐里瑛

オンコロジー事業本部 乳癌ブランドチーム

文系出身であった私が医療業界に興味を持ち始めたのは、大学時代に医療社会学という学問に出会ったことがきっかけでした。同じような時期に、尊敬する先輩がMR職に就いたことで初めて文系でも製薬業界で働けることを知りましたが、当時は医療者と面会して情報提供する自分の姿は到底想像できませんでした。 

製薬業界への興味とMR職への不安を残したまま開始した就職活動の軸は2つでした。 
「せっかく働くのであれば、人や社会の役に立つ仕事がしたい」「尊敬できる人たちがたくさんいる職場で働きたい」。この2軸を満たしてくれる先としてリリーにたどり着いたときには、MR職への不安よりも、医学や医療現場を知れることへの楽しみが上回っていました。 

入社後は、糖尿病・成長ホルモン領域のMRとして沖縄県に配属されました。面倒見の良い先輩方と温かい医療者に恵まれ、たくさんのことを教えてもらううちにもっと色んな領域や職種を経験してみたい思いが高まり、マーケティングに興味を持ちました。私のキャリアを自分ごととして一緒に考えてくれた当時のチームリーダーの後押しもあり、入社2年目のタイミングでリリー・マーケティング・アカデミー(LMA)というプログラムに参加し、本社でマーケティングのプロジェクトを2つ担当しました。 

LMA生としての1年間を終えたのちは、現職の乳がん領域のブランドチームに配属をしていただくのですが、終始、「MRを経験させてもらえて本当によかった」と思っています。 

マーケティングの定石のひとつとして、リリーも私も大切にしている考え方があります。それは「相手(顧客)の立場・想いを想像する」というものです。「医療者や患者さんはなにを想っていて、なにを望んでいるのだろう?」と私が想像力を働かす際の基盤は、医療者や医療者から患者さんのお話を教えてもらった沖縄県での時間にあります。思い通りに情報提供ができなかった、的外れな提案をしてしまった等、落ち込んだことも何度もありますが、その経験が、こちら側の理想論を押し付けるのではなく、相手の立場に立つことの重要性を教えてくれました。 

私は就活当時、医薬品のパイプラインもよく分からず就職を決めたので、いざ就職してみて、初めてリリーの医薬品はどれも患者さんのことを想った、良いものばかりであることを知りました。自信と誇りを持って提案できる製品ばかりがそろっていたことは、幸せな誤算です。