To The Innovator

• 03年　慶應義塾大学総合政策学部卒業

  　　　マイクロソフト入社 ファイナンスに配属

• 10年　Tuck School of Business at Dartmouth

  　　　日本イーライリリー入社

どのようなキャリアを歩むかと考える中で、私は幅広い経験をしたいと考えており、キャリアチェンジを目的にMBAに進学しました。

MBA卒業後のキャリアとして日本イーライリリーを選んだ理由は、リリーは人への投資をする会社であり、自分が思い描くキャリアを描けるのではないかと感じたためです。リリーでのインターンを通じて、在籍されているMBAの先輩方の中に、複数のファンクションを経験し成功されている方が多くいらっしゃったので、キャリアイメージとマッチしていると感じ、入社を決めました。

入社後は、主に人事とセールス＆マーケティングで経験を積み上げてきました。入社すぐにMBAリクルーターとして、それまでとは逆の立場から日本イーライリリーをアピールする役割に就き、リリー全体の魅力を改めて感じたのち、HRビジネスパートナーとして1つの事業部全体を見ていくという仕事に従事しました。その後、自らの希望でセールスに異動をし、セールス在籍時は、医師/看護士/薬剤師の方々を通じて、製薬企業で働く意義を感じることができ、この業界を選んだ理由の一つである「誰かの人生を少しでも豊かにする」ということを目の当たりにすることが出来ました。営業課長(DSM)になって初めて8名の部下を持ち、チームと共に成果を出していく難しさと面白さを学び、この時上司だけでなく部下からもらったフィードバックや経験は、私の上司としての経験において重要な根幹を担っていると思っています。マーケティングで顧客体験や優先順位付けの重要性を改めて学んだ後、2017年には人事に戻り、採用の責任者として、新卒・中途・MBA採用などを統括し、リリーの将来を担うタレントの採用に尽力しました。人事の仕事は、個々のキャリアといったミクロレベルから、組織構成や開発といったマクロレベルの両方を同時に検討することに、面白さを感じており、またロジックだけでなくアートも必要になるところに惹かれています。

これらの経験を元に、2018年から数年間は日本にいながらグローバルチームの一員として、人事システムをグローバルで刷新するプロジェクトに参画し、日本とアジア数か国をカバーする仕事を経験しました。将来の人事の在り方を考えながら既存のプロセス全体を見直すこと、日本の人事チームとの連携や複数の国・文化を超えてのチェンジマネジメントが重要でした。そして、2021年後半からは、リリーが買収したバイオテックの人事責任者としてニューヨークに赴任し、買収後の人事手続きの遂行やプロセスを見直したうえで、最先端の研究を担うチームが活躍し続ける場を作れるようリードしてきました。その後、追加していくつかの研究開発チームのHRビジネスパートナーとしての責務を担いながら、また、新たな買収先がリリーでも活躍できるように人事を超えたメンバーとともに組織をサポートをすることも増えています。

振り返ってみると、クロスファンクションで多くの経験を経て今は人事を軸としたキャリアとなっており、それは自分が描いていた道だったと思っています。そしてリリーは私が求めていた道をサポートしてくれたと感じています。傍から見ると異動が多いように見えますが、裏を返せば、慣れたり飽きる暇がなく新たなチャレンジに立ち向かう機会を与えられてきたと言えます。人にはそれぞれにキャリアの理想像がありますが、リリーではキャリアを個々につくり上げていくことができる環境があると思っています。そして私はそれを最大限活用し、常に成長させてもらっていると感じています。